管理人の独り言 le monologue

夏休みの宿題

「姪(小学6年生)の夏休みの宿題に『お店を見学する』というのがあるので、ギャラリーを見学させてくれないか」という依頼を友人から受けました。画廊やギャラリーというと高価な絵がたくさん飾ってあって、それを販売するというのが一般的な印象かと思われます。スペースを提供する貸しギャラリーは商売としてはニッチな領域なので、小学生の宿題としてはわかりにくいのではないかという懸念はありましたが、それでもいいということなので、承諾することにしました。

どうせなら展示しているときにと思い、展示作家さんの許可を得て、先週の「Hoe-ru」の展示の時に来てもらいました。
「どういうしくみの商売ですか?」「嬉しいことは何ですか?」「困ったことはありますか?」など、簡単なインタビューをうけて、ギャラリーと展示を見学。小学生の彼女(緊張していました)がどういう風に思ったかわからないけれど、私にとっても自分の仕事を見つめなおすことになり、「あぁ私はだから貸しギャラリーをやっているのだ」と再確認しました。

詳しく聞くと、宿題は「私の夢」という大きなタイトルの中の「責任」という項目での見学ということらしいです。ギャラリストになることが彼女の夢となりうるかはともかくとして、気軽にアートを楽しむいいきっかけになってくれればいいなぁと思いました。

個人商店が少なくなっている今、見学先をさがすのも大変だとか。いやはやいまどきの小学生の夏休みの宿題は大変ですなぁ。


触れると案外小さかった 触れると案外小さかった

今週の展示は「触れると案外小さかった 堀内蓮・久保心花二人展」。武蔵野美術大学映像学科の二人による映像・写真・文章のインスタレーションです。存在するようでしない、あるいはその逆。そんな哲学的なことを感じます。3日間だけの展示です。是非お越しください。9月1日まで。