管理人の独り言 le monologue

ないものから想像するータカハシカオリ個展

金曜日より、ギャラリー企画展「タカハシカオリ個展 “shape/colors"」が始まっています。

作家のタカハシカオリさんが、「今回の新作は色を塗らず粘土の色そのままに、質感や落とす影によって形を楽しんでもらえるよう制作しています。」と言っているように、いつもとはがらりとかわった作風に、ご来廊の皆さまからも驚きの声が聞かれます。

タカハシカオリ個展

色がないものからあるものを想像するのは難しい。しかし、想像が膨らんでくると、それは楽しさに変わり、時に色は邪魔になったりもします。

ジュイエでは、過去に何回もタカハシさんのワークショップをやっています。それは、タカハシさんの作った胴体に頭をつけて、色付けするというもの。ワークショップ前の胴体を見るのが楽しみでした。そこからどんな作品が出来上がるのかを想像するのが楽しい。私の思った通りになったことはほぼなく、参加の皆様の感性に感心したり、たまには期待外れだったり...完成を見る前と後とのギャップの楽しさをいつも味わっていました。
今回の展示中に行われるのワークショップの胴体はこんな感じです。いろいろなものが想像できませんか?色が塗ってあるときには気づかない体の表情や服のしわも感じられるような気がします。
タカハシカオリ個展

ないものから想像すること、それは頭を活性化させます。もちろん想像させる土台となるものが重要となるのですが、タカハシさんの作品はそれに値するものだと信じます。 展示は26日までです。是非、会場であなたの想像力を巡らせてください。