管理人の独り言 le monologue

復興特別所得税

東日本大震災から10年、3月に入ってから新聞やテレビなど報道では、さかんに当時のことを取り扱っています。こんなこと言っていいかどうかわかりませんが、ちょっと食傷気味であります。何故かというと、地震からの復興や感動秘話、いまだ解決していない悲劇など、感情に訴えるものばかりで、問題究明などロジカルなものが見当たらないから。
個人的に話すのはいいことだと思います。でも報道ならば、もっとふみこんだ記事にならないものかと思ってしまうのです。

復興特別所得税という税金を、私たちはもう何年も前から払っています。25年続くので、あと15年以上もコツコツと払い続けなければならないわけです。しかし、この使い道がよくわかりません。調べてみましたが、復興庁のHPをみても、具体的にどうなっているのはよくわかりません
例えば、被災者の支援金としてどの地域にいくら使ったとか、鉄道に補助金を出して再開通にこぎつけたとか、堤防を増強していくらかかったとか、そういう具体的なことを知りたいし、それならば、ここまで復興したとか、この部分はまだ足りないとかわかってくるのではないでしょうか?
それどころか、昨年の3月のものですが、『税金が驚くほどムダに…大震災から9年、「復興予算流用問題」を問う』という記事まで目にしました。この記事の信憑性はわかりませんが、税金を払っている以上、私たちには使い道を知る権利はあるはずです。毎年3月11日には、こういう内容をわかりやすく報道をしてくれないものかと思ってしまいます。

今は今で、コロナ禍で大変な時で、そのうち「コロナ対策税」みたいな税金ができて、復興税と同じような道をたどるのではないかと心配になります。
あれから10年、その後も大きな災害は起きていて、今、無事息災でいられることは偶然でしかないのかもしれません。そのことに感謝するとともに、しっかり事実をつかみたい、つかまないといけないと思います。

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今週のギャラリーは、「Untiled」、イラストと写真の展示です。古きよき喫茶店の写真もたくさん並び、喫茶店の好きな方にはお勧めです。チェキもたくさん展示され、うきうきとする空間になっています。16日までです。