管理人の独り言 le monologue
月岡芳年の世界
「月岡芳年の世界」という本が、欲しくてたまりませんでした。1度も見たことのない本ですが、月岡芳年のことを知るにはこの本がいいと、かねてから聞いていました。
「月岡芳年」とは、幕末から明治初期の浮世絵師。「最後の浮世絵師」と評価され、残酷絵・妖怪絵で有名ですが、そのジャンルは多岐にわたります。現在の漫画や劇画に通じるところもあり、劇画の先駆者ともいわれています。「月岡芳年の世界」とは、その代表作を集めた画集です。
この本は絶版、amazonで中古でたまにみますが、いつもプレミアムがついていて、3万円~4万円の値がついていました。うーん、いくら欲しくてもこれは高すぎでしょ。どうしよう。と長く悩んでおりました。
ところが、最近「復刊ドットコム」というサイトで、この本が復刊されるのを見つけました。値段は何と10500円。もう即予約をいれました。これでも安い値段ではないですが、ここで買わねば、また買い損なってしまう。なんてったって3分の1以下ですよ。
かくして先日、無事届きました。満足のいく内容で、買ってよかったと思える本。あーよかった。
もし、欲しい本が絶版だったら、ここにリクエストを出してみたらいかがでしょうか。もしかしたら復刊されるかも・・・



今週の展示は「Lecturers」。日本画・油絵・彫刻とバラエティに富んだ内容。とても見ごたえのある展示です。今回は2週間の展示で、7月27日迄。是非お越しください。(21日は休廊です)
ゲリラ豪雨と虎が雨
つい先日、東京板橋区で1時間に107mmの雨が降りました。5年くらい前にも、中野区にそれくらいのゲリラ豪雨が降って、近所の川が氾濫したことを思い出しました。あのときくらいのすごい雨かぁ、そりゃすごいわと感心しました(感心してる場合じゃないですが)。その頃から、ゲリラ豪雨という言葉をよく耳にするようになったように思います。
最近、「XバンドMPレーダ雨量情報」なるものができ、ゲリラ豪雨を精密に監視できるようになったそうです。これをみると、今のところ関東地方はゲリラ豪雨の心配はなさそう。実際降ってきたら、これを見ている余裕があるのかって気もしますが、冷静に対処できれば、役立ちそうな感じです。
日本には「虎が雨」という言葉があります。これは旧暦5月28日に降る雨のことで、曽我十郎の愛人、虎御前が、曽我十郎の死を悲しんで、流した涙だと言われています。旧暦5月28日は現在の7月はじめ頃、そうするとこないだのゲリラ豪雨は、虎が雨?今年はまぁ激しく泣いたものですね。
虎が雨あめつち狂ふごとく降る 草村素子



今週の展示は「DAY ON THE PLANET」。イラストとフィギュアの2人展です。イラストとフィギュア、扱うものが違うのにテーマがぴったり。息のあった二人の展示を是非ご覧下さい。7月13日まで。
ワールドカップたけなわ
ワールドカップたけなわでございます。普段サッカーはほとんど興味のない私も、ワールドカップだけは別、日本の試合に限らず、他の試合も毎晩のように、ちょこちょこ見ています。その分野の興味のあるなしにかかわらず、一流とされるものは何でも見ごたえのあるものだけど、サッカーも例外ではありませんね。
まして昨日は、日本が勝って決勝リーグ進出決定。もうテレビは朝から晩までワールドカップの話題、こうなると逆にちょっと冷めてきます。開催前は「目標はベスト4。」と言う岡田監督をみんな冷ややかに見ていたではないですか。それがこの騒ぎって、「勝てば官軍」ってこのことですな。なんて思ったりして。
逆に、予選リーグ最下位のイタリアは、帰ったらどんな風に言われるのだろう。くさったトマトを投げつけらるのか(とさっきTVで言ってました)。ポルトガルに大敗した北朝鮮はどうなるのだろう・・・と思ったりしてしまいます。
まぁ何でもいいや、ここまできたら「日本頑張れ!」です。目標のベスト4までいくといいなと思います。
さぁそろそろ「ブラジルーポルトガル」がはじまります。今夜もTV三昧になるのかな。



今週の展示は「UP TO YA」。多摩美術大学と女子美術大学の学生さんの2人展。平面と半立体の展示です。混沌としているようでまとまっていて、色使いがおしゃれな作品が並びます。是非ご覧下さい。6月29日迄。
キャンディード
帝国劇場にミュージカル「キャンディード」を見に行きました。
歌舞伎座さよなら公演のせいで、最近は歌舞伎ばかりだったので、ひさびさの歌舞伎以外の演劇、そしてキャンディード役の芸大出身の井上芳雄くんを生でみたいというミーハーさもあり、楽しみにしていました。
ネタばれになってしまうので、あまり詳しくは書けませんが、ストーリーも単純明快、小道具をうまく使っていて、出演者の歌もうまいし、後半ちょっと冗長な感じがありましたが、楽しめました。特に最初から最後まででずっぱりの狂言回し役の市村正親さんが素晴らしく、ベテランがしっかりしていると舞台がよくなるのだなぁとつくづく思う舞台でした。
この日は1階の正面、後ろの方の席でしたが、座席が千鳥配列(たがいちがい)になっていて、前の人がまったく気にならず、後ろの方とは言え、快適な席でした。古い劇場は重みがあるけれど、とかくまわりに来る人の運・不運で見づらくなってしまいがちですが、こういう風に改装してくれると嬉しいです。
歌舞伎もいいけれど、他の演劇もいいなぁ~。というわけで、来週は野田地図「ザ・キャラクター」に行きます。(前からチケットとってたくせに・・・)



今週の展示は、大学生3人の写真展「ろうそくがとけるじかん」。やさしさを感じるモノクロの写真の展示です。真ん中の写真は私のお気に入り。モノクロなのに色を感じます。3日間だけの展示です。6月20日迄。
宝くじはどうなる?
私は5月生まれ、そのせいもあってか5月は大好き。今年はきらきらとした5月らしい日があまりないまま、今日で終わってしまって残念です。
何年も前から、自分の誕生日祝いにドリームジャンボを買うことにしています。当たったら絵画コレクターになろう。そうだそれを飾る場所もつくろう。そこにワインセラーをつくって、ヴィンテージワインだって揃えられる等等。抽選日までいろんな夢をみることができますからね。(ま、当たったことないんだけど)
ところが、先の事業仕分けで、宝くじが発売停止になるかもしれないとのこと。宝くじの当せん金は47.5%、残りの52.5%の使い道がひどすぎるってことで問題になっているわけですが、「販売停止をどう思うか」というアンケートが発表されていました。調査人数121人とアンケートにしては少ないような気がしますが、7割が「停止すべきでない」という回答。まあそんなものだろうという結果でした。
「当せん金の割合が少なすぎる」という意見もあったけれど、私個人としてはそれでもかまわないと思います。有効に使ってもらえれば、夢をみることができて、気負わずに寄付をできるのはいいことではないかと思います。ただでさえ財源がないのだから、1兆円をこす売上の半分の寄付が容易に集められるならそれでいいのではないかと・・・。ただ、その使い道の多くが、贅沢な施設や、天下り官僚の高額の給与っていうのが許せないっていうだけです。
宝くじを販売しながら、当せん金以外のところを是正していくってことができないのかなぁ。不可能じゃない気がするんですが、いかがなものでしょうか?
襟裳岬
ゴールデンウィーク明けに、2泊3日で北海道に行ってきました。桜ツアー、桜三昧のはずだったのですが、今年は気温が低く、開花すらしていないところがほとんどという残念な結果でした。とはいうものの、壮大な樹氷の風景をみることができたりと、それなりに楽しい旅ではありました。
こういうツアーでもないと、行かないであろう襟裳岬がとても印象的でした。
北海道南端にある襟裳岬は、その地形上、水平線上に日の出と日の入の両方をみることができるそうです。雄大な海に上る太陽と沈む太陽、どちらも見てみたいものです。そしてそれが想像できるくらい広々とした海は一見の価値ありです。
ただ襟裳岬は強風で有名なところ、この日も風速15mを超していましたから、まして桜もまだの(←よほどうらんでるらしい)冷たい風なので、そんな想いにゆっくりとひたってもいられませんでしたが。
歌に「襟裳の春はなにもない春です。」とありますが、そのとおりの何もないところでしたが、何もいらないところです。ユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬に「ここに地終わり海始まる」という碑がありますが、襟裳岬でその言葉を思い出しました。
あれから10日たった今日、札幌では桜が満開だそうです。くぅ~、いつかきっとリベンジするぞぉ~。


左が襟裳岬、岩場を中心に約400頭のゼニガタアザラシが生息しています。右は有珠善光寺自然公園でわずかに咲いていた桜。
プチ贅沢のすすめ
最近スーパーマーケットに行くと、以前に比べ物が安いように感じます。特に洋服のフロアが安い。ですが、欲しいものがありません。安けりゃいいってもんじゃないんですよね~。だいたい安すぎるのは、そのひずみはどこかにくるものです。価格の低下は企業の経営を圧迫し、雇用を制限されます。つまりまわりまわって、自分の首をしめることになりかねません。価格の安さだけを求めるのはどのようなものかと思います。
そんなことを思っていたら、スーパーの店舗閉鎖は拡大しているという記事がありました。やっぱりねぇ、安いだけじゃ駄目なんですね。特に地方のスーパーが苦戦とありますから、閉店によって、買い物に困る人も多いのではないかと思われ、スーパーだけの問題ではないような気がします。
ところが不思議なことに、高級食材を扱う「成城石井」というスーパーがありますが、こちらは出店数が増えているそうです。
不景気、不景気といわれ、節約を余儀なくされている世の中の傾向がありますが、みんなちょっとは贅沢したいと思っている証拠なのかもしれません。
「贅沢は敵」なんて戦争中じゃあるまいし、みんなで少しずつ贅沢をしましょう。そうすれば徐々に景気が戻ってくるかも・・・。



今週の展示は「4人の予感」、主に写真と映像の展示です。フレッシュで少し危うい若さあふれる作品がそろいました。ゴールデンウィークの合間に是非お越しください。5月4日迄。
桜と雪
25度を越すほどの暖かさになったと思うと、次の日は10度を下回る冬の寒さになったりと、地球は大丈夫なのか?と思うほどの気候です。あぁ、私の好きな、ぬくぬくと暖かい怠惰な春はどこにいってしまったのでしょうか?
さて、福島県に「三春滝桜」という日本三大桜のひとつに数えられる、紅枝垂桜(べにしだれさくら)の名木があります。去年満開のときに見に行きましたが、まわりに何もない野原の中に1本だけある「三春の滝桜」は、それはそれは美しく、見事な桜でした。
今年は満開時に雪が降ったらしいです。雪景色の中の満開の桜、実際に見ることができたら、それはこの世のものとも思えないほど美しいに違いありません。
以前、東京でも雪の降った日の夜に(そのときはもうやんでいましたが)、千鳥が淵に桜を見にいったことがあります。寒さにふるえながらの夜桜見物だったのですが、ところどころに雪が残り、空気は澄んでいて、お堀の水に映る桜は手をのばしたくなるくらい綺麗で、今までみた桜の中で一番綺麗でした。それを思うと、雪景色の中の三春滝桜はどれほど美しいか、容易に想像できます。
めったにみられない贅沢な風景が見られるなら、異常気象も悪くないかもしれませんね。
小さな一歩
開催中の「三人展」には、嬉しいことが2つありました。
「三人展」の3人は、お二人は愛知県、もうお一人は岐阜県からいらしてくださっています。しかも、そのうちのお二人は去年も当ギャラリーをご利用くださっています。今回は、おひとり増えてのグループ展、東京近郊ならいざしらず、遠方からの2回目のご利用というのは、とても嬉しいです。
今までも、沖縄や札幌、フランスはプロバンスからとちょっとびっくりなことは多々あったのですが、遠くの方で2回目というのは始めて。あぁ何てありがたいことなのかと感謝の気持ちでいっぱいです。
2つ目はといいますと、去年の末に購入したプロジェクターの、初めてのレンタルです。もちろんテストはしていますが、限られた環境ではあらゆる可能性をテストできるはずもなく、”本当に大丈夫なのだろうか?”とどきどきしていました。が、何の問題もなく使えました。グループ展ということもあり、小さい画面での投影でしたが、プリントした写真とのコラボレーションがいい感じです。周りを暗くしなくても、くっきりとした映像が見れて、これならいろいろ使えそうです。
それ以前に、”(プロジェクターを)借りてくれる人がいるのだろうか?”という購入してからの不安が頭にちらついていたので、2つの不安がいっぺんに解消しました。小さいけれど一歩すすめたような気がします。
考えてみると、ギャラリーをはじめてから新しく何かを始めるたびに、それが小さなものであっても、いつも不安をかかえてきたように思います。そしてこのどきどき感が不安であると同時に、期待でもあったし、それが仕事をしていく上での糧なのかもしれません。いつも前を向くためには、この不安は必要なものなのかもしれません。



左がプロジェクターを使った写真と映像のコラボレーション。その他はイラストの展示です。
3人の個性がきらりと光る3日間だけの展示、是非ご覧下さい。11日(日)迄。
桜と風と風邪
4月になりました。新学期とか新年度とかに縁のない生活になってしまいましたが、それでも4月になると何かが始まるような気がしてきます。
ジュイエのホームページのトップ画も、昨日から新しくしています。この作品の作者は東京造形大学の新2年生、フレッシュな作品は4月という季節にぴったりです。白い筒からのぞいている笑い顔は、こっけいで、ちょっと不気味で、ちょっと可愛くて、私のお気に入りです。
それにしても今年は天気が不安定。1週間のうちでも気温がかなり違います。おかげで私は今年2度目の風邪っぴき、マスクをつけてのギャラリー通いです。まぁ2度ともたいした風邪ではないんですが、4月にはいって風邪っていうのも何かなぁって感じです。
東京は今が桜が見ごろ、週末はお花見と行きたいところですが、今日の強風で大丈夫かと心配です。そして自分の風邪もまだ治りそうもないし、風と風邪、両方が心配なんて、冴えないなぁ。



今週の展示は「ジャメヴュ」。多摩美術大学の学生さんの5人展です。「ジャメヴュ」とは、見慣れているはずのものが、見知らぬものに感じられる意味のフランス語だそうです。5人のとらえた「ジャメヴュ」を感じに是非お越しください。(個人的にこの言葉気に入っています。フランス語だしね。)4月6日迄。