管理人の独り言

管理人の独り言 le monologue

消費税がよくわからない

Category: General
今年の10月から消費税が8%から10%に上がる、ということは日本人なら誰でも知っています。そして、私個人としては、今の日本の財政から考えると、10%になるということは反対ではありません。

問題はそのやり方と使い道です。10%に上がるにあたって、食品は8%とままとか、外食なら10%、デリバリィなら8%とか、その区別がとてもわかりにくいです。それに、中小商店からカードを使って買うとポイントが多くつくとかっていったい何だ?キャッシュレス化と増税対策らしいですが、どうもよくわからない。このへんは私も少し関係あるので、理解しておきたいところなのですが、その中小商店の基準というのもまだ決まってないらしい。ねぇねぇ消費税10%って、あと半年余りで始まる予定なんですよねぇ。
住民税非課税世帯と子供のいる世帯向けのプレミアム商品券とやらも、どうなのかよくわからない。6月以降に生まれた子供は対象にならないとかと、今日の新聞に書いてあったし、何それという感じです。

8%から10%に変えるだけでも、その準備で莫大なお金がかかるのに、こんな複雑だったら、もっと手間とお金がかかります。どんな対策をしたところで、増税後は消費は冷え込むのは避けられないし、大切なのはその後どうするかだと思います。教育や福祉が充実すれば、あるいはよい政策をすれば、国民は納得して、消費も回復するんじゃないでしょうか?
それができないなら、いっそこのままでいいじゃん。あるいはマレーシアみたいに消費税なし(昨年マハティールの政権の選挙公約で6%から0%になっています)にしてみたら画期的、なんて思ってしまいます。


Just Another DayJust Another Day
今週の展示は「Just Another Day//Kawahara」日常を描いた日本画の展示です。岩絵の具の箔が美しく、大きめの作品が多いので見ごたえがあります。是非お越しください。19日まで。
(2019年02月16日)

「実録解離性障害のちぐはぐな日々」

Category: General
先日、西荻窪の信愛書店で開催されている、Tokinさんの個展「少しだけ先の場所」に行って、彼女の著書「実録解離性障害のちぐはぐな日々」を購入しました。
この本は、解離性同一障害(多重人格)のTokinさんの実体験を漫画というかたちをとって、コミカルに描いたものです。
ちぐはぐな日々

そもそも私が多重人格というものを意識したのは、1970年代にやっていたテレビドラマ「私という他人」でした。内容はよく覚えていませんが、主演の三田佳子さんの人格が派手になったり、子供のようになったりするのをみて、こういう人もいるんだなと不思議な気持ちになったのを覚えています。その後、NHKで海外(多分アメリカ)の解離性同一性障害の女性のドキュメンタリーをやっているのを、たまたま目にしました。10以上の人格が交互に現れ、まるで別人のようにふるまい、フィクションでない患者をみたのはその時がはじめてでした。治療のひとつだったと思うのですが、壁に粘土のようなものをたたきつけるというシーンがあって、ものすごい力でたたき続け、その時の感情の激しさにとても驚きました。患者さんは、ものすごいストレスをかかえこんでいるんだなぁ思ったのが一番印象に残っています。

「実録解離性障害のちぐはぐな日々」を読んで、このドキュメンタリーを思い出しました。ですが、印象が全く違いました。もっとふんわりと病気の内容が頭に自然に入ってくるという感じで、きっと誰もが起こりうることなのだなと思いました。私は別人格が現れたことがないので、共感することはできないけれど、ずっと前から気になっていた病気のことを理解するのには、大変役立ちました。

なによりもこの本は漫画として面白い。自分の弱い部分や悩みををさらけ出すことは、大変な苦痛や努力をともないます。それをうまく消化して、重くならずに描いているのが素晴らしいと思います。すでに再販も決まったそうで、この内容を思えば、さもありなんの感があります。
個展でみたイラストも、そういう悩みをかかえた人にしか描けない、不安定さを感じるけれど美しい作品です。
展示は11日までやっています。もちろん本も買えます。3連休に西荻方面に行かれる方は覗いてみたらいかがでしょうか?
(2019年02月09日)

「将軍たちは一つ前の戦争を戦う」

今日(19日)の朝日新聞の天声人語に、「将軍たちは一つ前の戦争を戦う」ということが書いてありました。将軍は前回の戦争をもとに戦略を立ててしまい、時代が変わっているのについていけず、敗北するというのがその意味だそうです。

そのあとの天声人語の内容とは異なりますが、私は、その言葉からインターネットの進歩を思いました。
15年ほど前、私はインターネットを利用して貸しギャラリーの運営をしたいと思って、ギャルリー・ジュイエを立ち上げました。
15年前には、もちろんインターネットは存在していましたし、いろいろな分野で活用されていました。ところが、貸しギャラリーというジャンルにおいては、インターネットの活用は、ほとんどされていませんでした。参考となるサイトもあまりなく、手探りの出発でしたが、結果として、ギャラリーの予約は、ほとんどがネットを見た方で、それは今でも変わらず続いています。

ただ、当時と比べてみると、ネットの世界は激変しています。SNSはおろか、ブログすらありませんでした。SNSも、初期の頃にはやったものは、もはやほとんど使われていないし、日々新しいものが生まれていきます。スマートフォンの普及で、パソコン中心のネットの世界がスマートフォンに移行しているこの頃です。この変化にもうついていけない~と音を上げてるいる私ですが、よく考えるとギャラリーという仕事は、ネットの先端を行く必要はなく、遅れなければそれでいい、ネットのプロになる必要はないのです。それならば、自分で調べたり、人に聞いたりすれば、なんとかついていけます。

「将軍たちは一つ前の戦争を戦う」という言葉から、私のこの考えは悪くないんじゃないかと、時代になんとかついていこうという気持ちは大切なんじゃないかと思ったわけです。
新しいことを知るのは、楽しみでもありますが、それを活用していくのはそれなりの苦労があります。あぁやっぱり人生ずっと勉強しないと駄目なのねぇ。


鉄道風土記鉄道風土記
今週の展示は、「Railway Graphic D.E.F. 第6回写真展 鉄道風土記 ―刻む―」、2019年最初の展示です。ジュイエでは3回目で、毎回大好評の鉄道写真展。鉄道がテーマではありますが、その構図が多種に及び、鉄道好きならずとも楽しめる写真展です。特にモノクロ写真が好きな方にお勧めです。是非お越しください。22日まで。

(2019年01月19日)

植え変えられた街路樹

Category: General
9月の終わりくらいから、ギャラリーの前の道路の工事がずっと続いていて、やっと終わりが見えてきたようです。工事により、ガードレールが新しくなったり、車道や歩道が舗装されたりしたのですが、一番変わったのは街路樹が植え変えられたということです。

以前は「トウカエデ」が植えられていました。これが落ち葉がすごくて、毎年秋から冬にかけてはお掃除が大変。それに加えてギャラリー前にはなぜか夾竹桃も植わっていて、これが成長がとてもはやく、すぐに生い茂ってしまいます。歩行者や車の通行を邪魔をするので、区に連絡して、切ってもらうということを繰り返していました。

商店街の方々のご尽力もあって、植え替えられた樹は「ヤマボウシ」と「オオムラサキツツジ」。今はこんな感じです。
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さっぱりとかわいらしい感じです。もちろん夾竹桃もなくなりました。

「ヤマボウシ」は落ち葉が少なく、初夏に白か薄いピンク色の花が咲き、低木の「オオムラサキツツジ」は4月くらいにピンク色の花が咲くそうで、これも楽しみです。まぁなによりもお掃除が楽になるのが一番ありがたいんですけど…


線、つながる線つながる
今週の展示は「線、つながる ~OHSERAN x KIMDAHYUN 二人展~」。油彩と映像の展示。かぎりなくシンプルにまとめられたとぎすまされた空間、油彩と映像の融合を是非ご覧ください。ジュイエ今年最後の展示です。25日まで。
(2018年12月23日)

パイナップルの残りかすで発電

Category: General
今日の新聞に「パイナップルの残りかすから発電」という記事が載っていました。なんでもフィリピンでパイナップル工場のパイナップルの残りかすからでるバイオガスから発電できるといいます。これにより、大量に電気を使うパイナップル工場の電気代が2割削減でき、CO2を年間10万トン減らせるらしいです。

素晴らしい!そもそも何事も、余さずすべて使い切るというのが好きです。料理でも皮まで使うとか、卵の黄身をつかって、残った白身はほかのことにつかい完結するとか、こういうちまちましたことでも、なんだか嬉しくなります。ですので、このいう話は大好きです。おまけに環境にもよいなんて、なんて素敵なプロジェクト。

電力といえば、いつだったか、電力が余ったときに、太陽光発電をやめて原子力発電を優先するということが(多分)九州でありました。電力は使わないとそれはそれで安定しないからというのがその理由でしたが、なんで原発優先?と釈然としない思いをしたことがありました。

パイナップルからだって発電できるのよ。LEDが普及してきて使う電力も減ってきてるし、もう原発なんていらないじゃん!と思うんですけどね…

パラケルススの匣 展パラケルススの匣 展
今週の展示は「パラケルススの匣 展」画家 夢島 スイ と 裁縫師 vimoque の2人展、油彩と洋服の展示です。おしゃれで、ちょっとダークで、きらきらしている空間に是非。18日までです。
(2018年12月14日)

小さな旧市街Ⅳー鳥の眼になってみたい

Category: ギャラリー
先週の金曜日から、ギャラリー企画の展示「小川章子作陶展●小さな旧市街Ⅳ」が始まっています。
今回で4回目になるこの展示は、毎回ほぼ新作の200以上の大小の陶の建物がならび、中世のヨーロッパのどこかでみたような街をつくるというのが、その主旨です。同じ作家さんが作り、同じ風合いの家を並べるので、街の雰囲気は似てはいるのですが、「川が流れ海にたどり着く街」であったり、「お城から眼下を眺めるような街」だったりと、よくみると毎回違う街が楽しめます。

で、今回はどうかというと、真ん中の高台にドーンと丸い塔がたっている街、塔のまわりにも少し低い塔が、そして徐々に街並みがひろがっていきます。こんな感じですね。
20181128-kyushigai12.jpg

この真ん中の塔をみていたら、どうしても鳥のように上からみてみたくなりました。お客さんのいないときに、脚立に上って街を見下ろしてみました。そうしたら、なんとも素敵な景色が広がってきました。
(危険なので、お客様には脚立の上にのっていただくことはできませんので、写真で紹介させていただきます。)
小さな旧市街Ⅳ20181128-kyushigai11.jpg
見方をかえてみるって、なんて素敵なことなんだろう。違う世界がみえてきます。

今回の展示には、この小さな中世の街の貴婦人が置き忘れた靴(もちろん陶器です)も展示されています。どうぞこの「小さな旧市街」を訪れてください。そして、想像をめぐらせて旧市街の散歩を楽しんでください。12月2日(日)まで開催しています。
(2018年11月28日)

見る角度で違う絵

Category: General
今週の展示は「第8回レッドバンブー展」女子美術大学付属高校の同級生の9人展です。皆様もういい年齢なのですが、搬入の雰囲気は、いっしょにいると高校時代にもどるのか、美大生のそれとたいしてかわりません。
それは、自分が高校の友人たちといるときもそうだよなぁーとちょっと嬉しくなったりします。

その展示内容もなかなか面白いです。美しい水彩画があったり、アクセサリーがあったり、ハシビロコウの羊毛人形があったりします。その様子はこんな感じです。
レッドバンブー展

その中に「カンディンスキーへのオマージュ」と題された作品があります。今回の私の一番のお気に入りで、みる角度によって違う絵にみえます。デジタルならいざしらず、アナログの作品で、その発想や技術に驚きます。
レッドバンブー展レッドバンブー展
こんな感じ。ね、全然違う絵でしょう?横にさがっているモビールもカンディンスキー風で可愛い。感性が若々しくて素敵です。

そういえば、先月の「西村緋祿司の美人画展」も作家さんは70代だったし、来週のギャラリー企画展「小さな旧市街Ⅳ」の私の大好きな陶器の作家さんも年配の方です。皆さんに共通しているのは、やりたいことをやって生き生きとしていて素敵なこと。あー私も頑張らなくっちゃ…


というわけで今週の展示は「第8回レッドバンブー展」。多彩なジャンルの展示をお楽しみください。20日まで。
(2018年11月18日)

こどもの城が復活する?

Category: General
2015年に閉館した青山にある「こどもの城」の跡地が都立病院になるという計画が白紙に戻ったそうです。

「こどもの城」に併設されている青山円形劇場が好きで、ブログに書いたところ、「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を願う有志の会」からメールがきて、「こどもの城」を残す署名の協力を頼まれたました。その主旨には賛同できたので、100名ほどの署名を集めて会に送ったことがありました。

その後、15年に閉館、都立病院の計画を聞いていたので、やっぱり希望は通らなかったのだと残念に思っていたので、これは嬉しいニュースでした。「大規模改修し、都民の学習やスポーツ、創業などの場となる複合施設として活用する方針を表明」とありますが、どんな施設になるのか楽しみです。円形劇場も復活するといいなぁと思います。

私の集めた署名は微々たるものですが、ほんの少しだけれど役に立ったかもしれない。人の役にたてるというのは嬉しいこと、あのとき協力して本当によかったです。


西村緋祿司の美人画展西村緋祿司の美人画展
今週の展示は「西村緋祿司の美人画展 ―静けさと華やかさとの共存―」、ジークレー版画の美人画と映像の展示、誰もが綺麗と感じるような展示です。作家の西村さんは元虫プロ出身でアニメーションが専門なので、映像もさすがの出来栄えです。是非お越しください。30日まで。
(2018年10月28日)

「東京マリーゴールド」と「一年ののち」

Category: General
先日、知り合いの編集者さんの企画の「わたわたフェス」で「東京マリーゴールド」上映とトークに参加しました。「東京マリーゴールド」は2001年公開、林真理子の「一年ののち」という小説を市川準監督が脚色した映画です。この映画を見るのは初めてでしたが、性別や年齢で受け取るものがかなり違うのではないか、また原作はどうなっているのかと興味がわいてきました。上演後のトークショーでは、原作には全く言及していなかったので、原作を買って読んでみました。(以下ネタバレありです。)

原作は40ページほどの短編です。映画のあとに原作を読んでみるということはときどきありますが、そんなには印象は変わらないことが多いです。が、「東京マリーゴールド」と「一年ののち」は、筋はほぼ同じですが、印象がかなりちがいました。

エリコとタムラは、タムラに一年の留学中の恋人がいながら、帰ってくるまでの1年の約束でつきあい始める。その一年が終わりに近づいた頃。エリコはタムラに恋人と別れてほしいと懇願するが、あいまいな態度のタムラと別れを決心する。別れたあとに、偶然バスの中でタムラの恋人が帰国中にでくわす。彼女の友人との会話から、もうとっくに別れていて、別の人と結婚している。タムラはうそをついていたのだと知るというのが映画の筋。

映画では、エリコは普通に東京に住む女の子、東京の一部分をきりとったように淡々と流れていくという感じですが、小説では、エリコは地方出身で東京で働くキャリアウーマン、都会のキラキラした硬質な場面を描かれているような気がします。そして、タムラのうそは、別れたあとではなく、約束の1年が近づいてはいるが、別れる前にエリコは、タムラの同僚から知ることになります。『「私は本当に彼を愛していたんだろうか」いっぺんに魔法がとけたような気分になる』映画と小説の表現の違いはあるにせよ、小説のほうが直接的で残酷です。

そういえば、映画では1年の恋を、1年で終わってしまう花「マリーゴールド」に例えていますが、小説ではそういう記述は一切でてきません。女性より男性のほうがロマンチストなのかもしれません。


焚き火かいぎ焚き火かいぎ
今週の展示は「焚き火かいぎ」、立体・平面・パフォーマンスの8人展です。「焚き火かいぎ」とはアトリエの机にお菓子を広げてお茶をしながら話していたときの様子から名付けたそうです。その名のとおり、優しくて楽しい展示です。是非お越しください。23日まで。
(2018年10月20日)

万世橋

Category: General
少し前のことですが、評判がよい「古書店まんせい堂忌憚」という謎解きゲームをやってきました。4時間ほどかけて最後まで解けましたが、最後の大謎が素晴らしい!なるほど評判が高いわけです。

この舞台となったのが、マーチエキュート神田万世橋。国鉄の旧万世橋駅の階段やプラットフォームを残した、新しい商業施設です。
建物の2階がプラットフォームになっていて、そこにあるカフェでお昼を食べていたら、すぐそばを中央線がこんな風に通りました。
万世橋からの中央線
ひゃー、こんな近くを中央線がー、とテンションがあがります。

現JR御茶ノ水駅と秋葉原駅の間にある旧万世橋駅界隈は、神田神保町で生まれ育った私には、なじみのある地域です。もちろん万世橋駅があったのは、私が生まれるよりずっと前ですが。
赤煉瓦の建物や近くに運河のように川がながれているのに、なつかしさを感じ、おしゃれなショップやカフェに新しさを感じたりで、なかなか魅力的な場所ではありましたが、何回も行きたいかっていうとそうでもないような気がしました。

そうか!それを補っているのが謎解きなのね。謎解きをしながらマーチエキュート神田万世橋を楽しむ。これが最良の楽しみかたかもしれません。商戦としてうまい方法ですね。
万世橋にもう一度行きたくなるような、謎解き第2弾があるといいなぁ~。


embodiment2embodiment2
今週の展示は「EMBODIMENT 2」、絵画・彫刻・ガレージキット・映像を用いた作家5人による自己観念の具現化した展示です。それぞれの個性を感じに是非お越しください。明日(9日まで)
(2018年10月08日)
©2003-2013 Galerie Juillet.