管理人の独り言 le monologue

白い子と黒い子(ぬいぐるみのお話)

約束の時間に1時間遅れるという連絡がはいったので、ギャラリーで、ぽっかり1時間空きの時間ができました。
やることはいっぱいあるんだけど、掃除もだいたい終わったし、これ以上は今日はいいかなぁという気分だったので、いただいたぬいぐるみ2つを組み合わせて写真を撮って遊んでいました。これがなかなか楽しい、こんな感じですね。

白い子と黒い子 Contrast

この2つのぬいぐるみ、違う作家さんの作品です。黒い子は、この前の展示「静寂とバグ」のazzuさんの作品、白い子は昨年9月に展示「しゅうごう!」の木南玲さんの作品です。「静寂とバグ」は不思議、面白い、少しダークな感じ、「しゅうごう!」はかわいさを追求したような感じ、作風はかなり違うのですが、2人の作品をもってくると、これがすごく相性がいい。もちろん単体でもかわいいのですが、2人いたほうが断然かわいい、お互いのよさを引き出しているように感じました。

あまりの可愛さに、Instagramに載せてしまったのですが、ここで少し不安になりました。お二人は多分全く面識がないし、私が勝手に組み合わせて喜ぶのはいいにしても、Instagramに載せちゃってよかったのだろうか?と。
ほどなくそれは杞憂だったことがわかりました。お二人から「相性最高ですね!」「ペアで可愛がってください!」とのコメントをいただき、お二人とも自身のInstagramのストーリーにも載せてくださいました。ヤッホー。

面識のない作家さんの作品がジュイエにやってきて、Instagramでつながっていくのも今時だなぁと思いながら、だからこそ、この子たち2人とも大切にしなくてはとも思いました。白い子も黒い子もギャラリーにこっそり飾ってあります。いつか誰かが見つけてくれると嬉しいです。


Contrast Contrast

今週の展示は「Contrast」イラスト、絵画の4人展です。すっきりとまとまった、鑑賞しやすい空間で、静かな空気がギャラリーに流れます。4人の作品のContrastを是非お楽しみください。27日迄です。

AIの幕間の注意喚起

今展示している作家さんが、自分の作品を埋め込んだ画像で、スマホのトップ画面にしていました。なんとChat-GTPで作ったそうです。そればかりか、電車の乗り換えもChat-GTPで聞くと丁寧に教えてくれて、検索よりもはやいそうです。便利そうだけど、いったいどういうときに使ったらいいんだろう?と思っていた私には目から鱗が落ちたような感でした。

そういえば、先日歌舞伎座の幕間での注意喚起(録音、録画をしてはいけないなどという類のものです)も、聞きやすいけど、ややぎこちない感じ、Youtubeなんかで最近よく聞くナレーションの感じだったので、AIをつかっていたのだと思います。おぉ歌舞伎座でもAIのナレーションつかっているのねぇ、いまどきだなぁと感心。
ところが意味は通じるけれど、日本語の表現としてなんかおかしいというところもありました。例えば、スマートフォンは電源から切ってくださいのくだり、「まだの方はこの機会に宜しくお願いします」というのがありました。もちろん意味は通じるのだけど、おいおい、電源は絶対切ってほしいはずなのに「この機会に」なんてのんびりしたこと言っていていいのか?「忘れずに」としたほうが、自然ではなかろうか?などと思ったのでした。

この辺が、まだまだなところなんだろうけど、確実にいろいろなところに入りこんでいるんだなぁと思います。この不自然な幕間の注意喚起も、いつのまにか修正されているのかもしれません。今度行ったときに注意して聞いてみようと思います。


静寂とバグ 静寂とバグ

今週の展示は「静寂とバグ」unknown world 2nd exhibition。culumi / azzu による陶器、イラスト、映像のインスタレーションです。全体の雰囲気と個々の作品の調和が素晴らしい。会場に来ると「静寂とバグ」というタイトルに納得します。観たことのない不思議で面白い世界へ是非。20日まで。

歌舞伎座のパン

歌舞伎が好きで、ほとんど毎月歌舞伎座に行っています。

歌舞伎はほぼ昼、夜の二部制で、昼の部が11時くらいから、夜の部が4時くらいからはじまります。となると、昼ごはんまたは晩ごはんを歌舞伎座で食べることになります。歌舞伎座内に食堂はあるけれど、昔の歌舞伎座のようにそば食堂とかカレーとか手軽なものがなくなり、しっかり目の食事、お値段もそれなりにする、だったら幕間の30分くらいで食べるのはちょっとというわけで、どこかでお弁当を買ってもっていくというのがほとんどです。

そもそも、江戸、明治時代の歌舞伎は1日中やっていて、あまり面白くない芝居のときに、もっていったお弁当を食べるというのが常です。その名残で、今でも客席で食事をしてもよいことになっています。幕間で売店でコーヒーを買って、客席で飲むのも全く問題ありません。このおおらかさはすごくいいよなぁと思います。

それで、最近気に入っているのが、歌舞伎座の地下にある木挽町広場で売っている「歌舞伎座のパン」、味も美味しい、形も可愛い。「歌舞伎座」や隈取の焼き印が押してあって楽しいし、なにより値段がリーズナブル。お昼ご飯にぴったりです。こういうパン屋さん、近所にもほしいよーと思って調べてみたら、なんと、歌舞伎座内で作っているのだそうです。えー歌舞伎座の中でパン焼いているの~、とびっくり。伝統演芸の歌舞伎の横で、美味しいパンを作ってるって、おもわず笑みがこぼれます。

木挽町広場は地下鉄直結で、誰でも自由に入れるので、機会があれば、お試しあれ。


always / never end(ing) always / never end(ing)

今週の展示は「always / never end(ing)」井上恵美梨、酒井優衣による、写真、映像、インスタレーション。照明をおとした、不思議で落ち着いた空間。灯の揺らぎが神秘的な雰囲気を醸し出します。是非おこしください。6日まで。

スクエア - 「感覚サンセーション」

以前、CDジャケットサイズの20ページくらいの写真集をつくったことがあります。出来上がってきた小さな正方形の写真集は、おしゃれな感じで、手に取るとわくわくしたという記憶があります。

正方形のものって何がある?CDやMD、ハンカチや風呂敷、四畳半の座敷、折り紙、立方体だけれどルービックキューブなんかも正方形のひとつかなぁ。意外と出てこないです。長方形のもののほうが、たくさんあるような気がします。

今、開催中の「感覚サンセーション」は「スクエア」をテーマにしています。展示されている作品はすべてスクエア(正方形)、そのせいかとてもリズミカルな感じを受けます。私のお気に入りは、松本さとみさんの

感覚サンセーション

4枚のスクエアで構成された作品。4枚のうちの1枚は、ニードルパンチの機械編み(あー、今日名前聞いたばかりなのにもう忘れてる)のようなものでできています。その手触りが少しもふもふとして、髪の毛の質感がリアルにでています。おしゃれで、オリジナリティも感じられて、いい作品だなぁと思います。

ところが、正方形の作品が並ぶと、リズミカルでおしゃれな感覚と引き換えに、不安定さと落ち着かなさも感じます。日頃、Fサイズ(長方形)の作品を見慣れているせいもあるかもしれませんが、構図の難しさと正方形そのものがもつ性質がそうさせているのかもしれません。
考えてみれば、書類のAサイズ、Bサイズは長方形だし、封筒なども正方形ってあまりみかけません。長方形があふれている中で正方形(スクエア)を選んだ挑戦は評価されるべきものでしょう。

よくも悪くも、おしゃれでリズミカルだけに終わらなかったこの展示のもうひとつのテーマは「スタイリッシュ」。これには「世俗的であること」も含まれているそうです。世俗的なものは、往々にしてまとまりがなく雑然としている、妙に説得力があるテーマだと、最後に展示者の皆さんから回答をもらったような気がしています。


感覚サンセーション うぶごえをあげて

今週の展示は、上述の「感覚サンセーション」、東京藝術大学油画専攻の4人展、来場特典のZINE(会期中は無料)も面白いので、 是非お手にとってご覧ください。15日まで。

耳つぼマッサージ

2か月ほど前、Instagramで、以前展示をしてくれた柏崎さんが「耳つぼマッサージ」の資格をとりましたという内容をあげているのを見つけました。耳つぼマッサージって何?よくよくポストをみてみると、健康にもよさそうでおしゃれです。へーやってみたい。 こういうのって、よさそうと思っても、知らない人や行ったことのないお店だったりすると躊躇してしまいます。でも柏崎さんならいいかと思って、すぐにコメントを送りました。

それが功を奏して、すぐに実現。おまけにジュイエまで出張してくれるという贅沢さ。耳のマッサージは痛かったり、気持ちよかったりで、その日一日、肩から上がポカポカしていました。

耳にはたくさんのツボがあり、痛いとその部分が悪いということでした。私はパソコンやスマホをみることが多いので眼精疲労を中心にみてもらいました。他にも痛いところはたくさんあり、特に痛いところに、すごく小さいピップエレキバンのようなものがついたシールを貼ってもらいました。このシールが可愛い。
耳つぼマッサージ
ね、ね、おしゃれでしょ。
この耳つぼマッサージ、今流行っているらしく、「流行に敏感ですね」と言われて、さらにご満悦の私でした。

これに味をしめて、友人2人をさそって2回目を施術していただきました。それぞれ感想は少し違うけれど、共通しているのが、肩の上がポカポカして、その日はよく眠れたということ。
そして、そして、3回目をすでに予約してしまいました。もちろん同じ友人たち3人で、へへへ。とても楽しみです。

柏崎さんは、Ailes humaines (エルジュメーヌ)という名前で、耳つぼセラピーとして活動されています。詳細はInstagram @mimitsuboai にありますので、興味のあるかたはご覧ください。


うぶごえをあげて うぶごえをあげて

今週の展示は、「うぶごえをあげて」、絵画、映像、プロダクトアート、陶芸など、多ジャンルのグループ展、作品数も多いので見ごたえあります。ギャラリーいっぱいの作品に圧倒、是非お越しください。8日まで。

高額療養費

日本には、高額療養費の支給という優れた制度があります。

3週間ごとの通院での抗がん剤の治療でも、そのつど10万近くかかって、それも後から規定の超過分は戻ってきて、ひじょうに助かったという経験があります。
私などはこのときだけですんだので、まだいいのですが、高額の治療が長きにわたる方にとっては、本当にありがたい制度だと思います。

この高額療養費制度の引き上げが法案にあげられていて、あまりの反対の反響があったのと、おそらくこの夏の参議院選挙への忖度で、見送りになったのは記憶に新しいことです。 見送りは当然のこととしても、よく考えてみてください。これは見送りであって廃案ではないのです。ということは近いうちに復活することは十分にあり得ることなのです。

なにかといえば、子育て支援という大義名分で、増税したり、社会保険料をあげるのはやめていただきたい。最近はめだたないところであげていこうとする傾向もみられます。絶対に、子育て支援は現予算の中でやりくりする方法があるはずです。

やっぱり選挙は行かなくては、とつくづく思う今日この頃です。


2Fannie個展 2Fannie個展

今週は、「2Fannie個展 "My Little Romance"」イラストと漫画の展示。明るく、可愛く、そこにいるだけで笑顔になれる展示です。イラストにはストーリーがあるので、キャプションもお見逃しなく。是非お越し下さい。4月1日まで。

なんとなくいやという感情

過去において、3月には大きな事件が起きているように思います。1945年3月10日は東京大空襲、2011年3月11日は東日本大震災、そして、1995年3月20日は地下鉄サリン事件、あぁあの事件からもう30年なのですね。

オウム真理教による地下鉄サリン事件は、東京の地下鉄で起こったことなので、よく覚えています。しかも事件の起こった霞が関や神谷町は、当時勤めていた会社に近かったので、会社の中もざわざわしていました。

オウム真理教は、東京は杉並を拠点にしていたので、象の帽子を被った信者(多分)が車で野菜を売りにきていて、声をかけられたことが何回かあります。当時はオウム真理教のことは知らなかったのですが、なんとなくおかしい気がして、ほぼ口をきかずに、断ってそそくさとその場をさったという経験があります。

このなんとなくおかしいとかいやだという直感のようなものって、意外とあたっているような気がします。上記は極端な例ですが、初対面から根拠もなく、この人なんとなくいやというのは、ほぼ当たります。途中でそうでもなかったかなと思っても、最終的にはやっぱりね、ということが多いような気がします。反対になんとなくいいという感情もあり、これもまあまあ当たっているのですが、いやなほうが当たるような気がします。

これって生きるための防衛本能なんでしょうか?
君子危うきに近寄らず、どうやら直感は信じたほうがよさそうです。


HOKETWINS HOKETWINS

今週の展示は「HOKETWINS」。武蔵美と多摩美の仲良しさんの2人展。日本画と油画の展示。いわゆる日本画と油画のイメージとは少し違った、ピンクでポップな雰囲気ですが、可愛さの中にほんの少し毒のスパイスを加えたような、そんな楽しい展示です。是非お越しください。25日まで。

コスパとタイパ

最近、ところどころに電動キックボードのL●●Pのポートを見かけます。こんなところにポートと?驚くほど狭いところにもあって、調べてみたら23区内地図上にびっしりとL●●Pのポートがありました。
なるほど、狭いスペースを利用するので、たくさんポートを設置できるのですね。これならどこでも。乗り捨てできるし、短時間なら料金も安価、16歳以上であれば免許も不要とあれば、これは便利です。特に山手線外だと、近いけど、電車やバスだと不便というところも多いので、これは流行るかも。
詳しいシステムは知りませんが、ポートにQRコードがあるので、おそらく、あらかじめ登録しておけば、QRコードを読み取って、料金などが決まるのでしょう。メンテナンスは必要でしょうが、ポートは無人だし、今時のよく考えられたシステムだなぁと思います。

そんなことを思っていたら、メル●●がモバイルシステムを初めて、2ギガと20ギガのプランがあり、ギガがあまったら(2ギガユーザーに)売ることができるというのを耳にしました。ギガを売るというのが、メル●●ならではですね。モバイル市場は多くの企業が参入しているので、これが流行るかどうかはわかりませんが、今時の発想であることは間違いありません。

けっきょくのところ、新規の市場開拓は、コスパかタイパを意識しないとこれからはダメなのかもと思わせる内容でした。この時代を私たち昭和世代は生きていけるのか?と不安にもなりますが、無駄というのも大切なものかもしれないので、あせらずゆっくり生きていこうと思います。


アトまたリエ アトまたリエ

今週の展示は「アトまたリエ」。 横浜美術大学 絵画コース9人でのグループ展。キュレーターさんもいるので、多人数、多ジャンルながら、まとまりのある展示となっています。物販も豊富で楽しい展示です。是非お越しください。11日まで。

「べらぼう」と「きらら浮世伝」

今年は大河ドラマで「べらぼう」をやっています。
「べらぼう」は2年前に発表になってから、前回の「光る君へ」を通り越して楽しみにしていた番組です。「光る君へ」も大学は日本文学科卒の私には、平安文学だし、興味はあったのですが、失礼ながら、はやく2025年にならないかなぁと思っていました。

というのは、主に明治初期の浮世絵を少し持っていて、浮世絵は大変興味があります。ギャラリーで展示したこともあり、展示のために、浮世絵の勉強もけっこうしてきました。
「べらぼう」の主役の蔦屋重三郎は江戸の版元、喜多川歌麿や葛飾北斎を発掘、謎の作者東洲斎写楽をも見出した人、そんな人に興味を抱かないわけはありません。とはいうものの蔦重のことを詳しく知っているわけではなかったので、今年の大河は本当に楽しみでした。

そんなところに、二月の歌舞伎座で「きらら浮世伝」をやっていたので見てきました。こちらも蔦屋重三郎のお芝居、面白かったです。37年前に中村勘三郎さんが銀座セゾン劇場で演じたものの再演なので、大河の「べらぼう」よりずっと前からあったお芝居なのですが、時期的には重なっているので、まるで先にダイジェスト版をみたような気になりました。むしろ大河の主役の横浜流星さんよりも、歌舞伎の中村勘九郎さんのほうが、私の蔦屋重三郎のイメージに近く、37年前の勘三郎さんのも見たかったなぁと思いました。

そのうち歌麿や北斎や写楽がでてくる「べらぼう」のこれからがすごく楽しみです。明日も「べらぼう」の放送があるし、1年間楽しめそうです。

蔦重が生まれた地、新吉原の浮世絵があったのでここに貼っておきます。

東京新吉原
東京新吉原仲の町夜櫻の景

明治15年発行の銅版画(あとから着彩、ニス引きしたもの) 桜が満開なのでちょうど今頃ですね。


二人展見つめあい 二人展見つめあい

今週の展示は「二人展 見つめあい」。 日本大学芸術学部と武蔵野美術大学の学生さんの、絵画、イラスト、コラージュの展示です。コラボ作品などもあり、2人の仲のよさが伝わってくる素敵展示です。3月4日まで。

チョコレート

昨日2月14日はバレンタインデー。今のバレンタイン事情がどうなっているのかよくわかりませんが、私がOL時代は義理チョコを配るのが大変でした。職場のどの人まであげるべきかの判断が至難の業、それに予算との兼ね合いもあるし、わくわくするというよりは、どちらかといえば憂鬱な日。その後、ホワイトデーが盛んになり、3月14日にお返しがいっぱい返ってくるようになりました。あげたらお返しという、日本文化が混じってきてしまい、それもまたなんかなぁ、もらいっぱなしでいてくれたほうが気が楽なのに、と思ったりしたものでした。

今は、バレンタインデー近辺には、百貨店などで「Salon de Chocola」など、チョコレートフェアが開催されて、高級チョコレートを、自分用に買うようです。先日ニュースでみたのは、予算3万円という人が紹介されていて、もちろん主に自分用らしいのですが、チョコレートに3万はすごいなぁと感心したり。でも年に1回、自分に贅沢するのは悪くないと思います。

チョコレートは私も大好きです。でも、板チョコのように何も入っていないそのままのブラックチョコレートが好きで、●城●井の、平たい小石のような形の70%くらいのチョコが最高だと思っているので、そこまで、高級なチョコは買ったことがありませんが…

でも、そんなリーズナブルなチョコも値上がりするわ、量は少なくなるわで、最近のカカオ不足の深刻さを感じます。バレンタインデーの自分用チョコが、いつまでも気軽に買えるといいなぁと思います。


写真展Alonely 写真展Alonely

今週の展示は「写真展 Alonely」。 スタイリッシュでおしゃれで、それでいて少し寂しい、そんな写真展です。夕方からはがらりの変わってミニシアター?作品のスライドショーの映像がご覧になれます。素敵な展示ですので、是非お越しください。18日まで。