宝くじ
2、3か月に1回、宝くじを買っています。
以前はジャンボ宝くじを買って、もし当たったらあれしたい、これもしたいと夢を頭の中で描いていました。当たるわけないけど、絶対当たらないというわけではありません。夢をみるのも悪くないんじゃないかと思っていて。
でも少し前に気づきました。今何億って当たったってどうするんだ?そんな大金使いきれるわけないじゃない。例えば、家を買ったり、建てたり、売ったりするのってすごくエネルギーを使います。起業したりするのもしかり。とても小さいものながらも経験したり、手伝ったりしたことがあります。小さくても、こんなにエネルギーをつかうんだから、今更やりたくない。(年はとりたくないです。はい)
そんなわけで、今はもっぱらナンバーズを買っています。これなら当たったとしても何十万、せいぜい百万です。これなら楽しく無駄遣いできそうです。お金は自分のために使いたいですから。
まぁ、多分当たらないんですけどね。夢は小さくなったけど、小さな夢をみるのも悪くないんじゃないかなと思います。
今週の展示は、yomi写真展 「フィルムのなかのキミ」。少女写真家飯田エリカさんとモデルのyomiさんの、物語性のある素敵写真展。3日間だけの展示ですので明日29日までです。
「かわいい」の追求
「かわいい」って頻繁につかうけれど、どこか曖昧な言葉のような気がします。「Kawaii」とアルファベットでつづれば、今や国際的に通じる言葉です。それはアニメやキャラクターのかわいさに通ずることになるのでしょう。
もう随分前になりますが、友人の娘(ハーフのフランス人)とその従妹(フランス人)が日本に来た時に、キティーちゃんの雑貨に夢中になったり、原宿で買ったアニメのコスプレをまとって大騒ぎしていました。これなどは、「Kawaii」の範疇に入るものなのかもしれません。
今、ジュイエで展示している木南さんの展示も、「かわいい」を追求している展示ではないかと思います。でも、「Kawaii」とは違うし、ラブリーな感じでもない。ぬいぐるみが主体の展示ですが、今はやりの「もふもふ」して可愛いというのとも少し違う。ちいさな不思議な生き物がいっぱいいて、かわいくて楽しいといった感じなのです。
「Kawaii」「可愛い」「かわいい」「カワイイ」と表記もいろいろあるけれど、木南さんの作品はひらがなの「かわいい」が一番あっているような気がします。「かわいい」についてあまり深く考えたことがなかったけど、それを考えさせたのが作家のオリジナリティのなせるわざですね。
それにしてもいろいろな種類の展示があるものです。日々これを味わえるのは幸せなことだなぁと思います。
今週の展示「木南 玲個展「しゅうごう!」は24日まで。ほんわりと優しい気持ちになれる展示です。是非お越しください。
中央線にグリーン車
阿佐ヶ谷駅で中央線に乗ろうとして、乗り換えの関係でホームの一番後ろまで歩いていったら、「ここには10両編成は止まりません」というシールが貼ってありました。え、中央線って全部10両じゃなかったっけ?
そう疑問に思っていたら、こんな記事をみつけました。えー、中央線にグリーン車ができるんだ。しかも2階建てですって。考えてみれば、中央線は大月まで行っているものもあるし、東京―八王子間でもかなりの長時間、あってもおかしくないのかもしれません。
料金は?といえば、50キロまで約1000円、ちょっと高いけど快適にすわれるならいいのかも、モバイルスイカなら750円、JREポイントもつかえるという今時の料金体系。モバイルについていけないとダメな世の中になったんだなぁとつくづく思います。まぁ私は阿佐ヶ谷、高円寺あたりから~東京、~三鷹の区間しかほぼ使わないので、必要ないんですけど。(とかいいながら、新しいことを覚えるのをさぼろうとしている私)
来年の春くらいまでは、10両と12両(グリーン車あり)が混在するので、お試し期間となり、グリーン車が無料で利用できるそうです。乗ってみたいけど、混むんだろうなぁ。果たして、私は春までに乗れるのでしょうか?
今週の展示は、「更衣室」更衣室から連想させる多ジャンルの作品の五人展。大胆な描写もあり、繊細で細かいイラストもある、多彩な表現の展示をお楽しみください。17日まで。
サグラダファミリア
30数年前に、ポルトガルとスペインを旅したことがあります。リスボンから夜行列車でマドリードへ、その後バルセロナという3都市をめぐって、それぞれの街の違いが楽しかった記憶があります。特にバルセロナはおしゃれな感じで、スペインでありながらカタルーニャ語という土地の言語があり、レストランのメニューも、スペイン語とカタルーニャ語の二つで書かれていました。そしてなんといっても、一番印象に残っているのが、ガウディのサグラダファミリアでした。
最近、知人が2人、バルセロナに行っていて、昨今のことSNSにサグラダファミリアの写真を沢山載せてくれていました。
30数年前ですら、着工(1882年)から100年以上も建っていたわけですが、できていたのはいくつかの塔と正面のファサード(それすらまだ未完成)だけで、内部はまさに工事現場で資材が置いてあるだけ、そこで職人さんたちがたらたらと作業しているという感じでした。完成まであと100年以上もかかるという説明があって、100年以上もかかってこれだけで、あの働きぶりなら、さもありなんと思ったことを覚えています。それでも、塔とファサードだけでも頭がぐるぐるするくらい素晴らしくて、感激したことはいうまでもありません。
ところが何と、あと数年で完成するらしく、知人の写真からも、内部の様子がうかがえて、あの工事現場だった内部に教会ができていました。知識としては知ってはいたけれど、実際の写真をみて驚きです。
教会の外部の壁の色が、古いほう(多分私がみたほう)と新しいほうで茶色に濃淡があるらしく、長い長い工事だったのだということがわかります。
そして、観光客が多いのにもびっくり。あのときはそんなに観光客いなくてゆっくりみれました。当時はSNSはおろか、デジカメすらなく、一枚では入りきれないファサードを何枚にもわけて写したものでした。それでも、あの半分工事中のサグラダファミリアをみることができたのは貴重な体験だったのかもしれません。
でも、どうせなら何年か後に完成するサグラダファミリアを、実際にみてみたいなぁと思います。
今週の展示は、k.kai13 x SATSUKI 写真展 「煌々」。煌々とは月が輝くさま、タイトルにぴったりの、輝くように、そして少し寂しい、満月の夜のような、そんな写真展です。モデルさんの目力とそれをとらえたカメラマンさんの写真を是非ご覧ください。素敵な写真展です。10日まで。
ゲリラ豪雨
この前のブログで暑さに文句を言って、気候の神様の怒りをかったのか(そんなわけないですけど)、21日の水曜日、東京に恐ろしいほどのゲリラ豪雨がありました。
なにしろ、新宿ではあふれた水の勢いでマンホールのふたがぶっとんでしまいました。あのふたって100kg以上あるのに飛んでしまい、しかも真っ二つに割れてしまうなんて… 落ちてきたとき何かにぶつからなくてよかったです。新宿駅では雨漏りで、まるで外のようにみな傘をさしているし、品川駅の階段などは滝のように流れていました。山手線の車両は上からどしゃぶりの雨で洗車しているよう。こんなの見たことありません。
でも家のほう(阿佐ヶ谷近辺)は、雨はふったけどたいしたことはなかったです。都心だけだったのねと、そんな話を友人たちとのグループラインでしていたら、練馬住みの友人が「なんで?うちのほうは隣のマンションがかすむほどのひどい雨だったよ!」と。
調べてみると井の頭公園も道が川のようになっていました。新宿も吉祥寺も練馬も大雨なのに、なんでうちのほうはたいして降らなかったの?
ニュースの雨雲レーダーをみてみると、なんと中野区、杉並区、世田谷区の一部だけ、細長く雨雲からはずれています。そのまま南東にずれていっているので、その地域はずっとたいしたことないまま。こんなことってあるんですね。
昔、神宮球場で、マウンドは晴れているのに、客席だけ夕立というのに出会ったことがあるけれど、夏の雨って本当にわからないものですね。
今週の展示は「齊藤見佳展 ~Restart~」、細密画の風景画の展示。美しく繊細な細密画に心が洗われるよう。ほぼモノクロですが、時折まじる色のついた絵に目を惹かれます。素敵な展示です。
作家の齊藤見佳さんは、11年前に故山本二三先生と、ギャルリー・ジュイエで2人展を開催しています。今回の展示は二三先生と「次はジュイエで個展を」と約束されていたそうです、こういうご縁はとても嬉しいです。
3日間の展示なので、明日(25日)まで。是非お越しください。
地震と台風と酷暑と
8月8日に宮崎に地震がおき、南海トラフに関連のある地震で、今後30年間におこる可能性が70~80%とか、恐ろしいと思っていたら、翌日に、神奈川で、南海トラフとの関連がない震度5弱の地震。その後東北横断という珍しい台風5号、ほっとする間もなく、超大型の台風7号が関東をかすめていきました。南海トラフには関係なさそうなところは、台風と、日本列島大荒れでございます。
今年の夏は、毎日のようにどこかしらに線状降水帯ができて、大雨が降るし、恐怖感を感じるような最悪の夏となりそうです。
その上、数年前から、夏は本当に暑い!
先日、「子供のころは冷房なんてなくて、扇風機だけでもすごせた」とか「30℃を超えると、おぉ、夏だねーって感じだった」そんな話をしました。ほんの数十年前、地球規模でいえば短い期間なのに、隔世の感があります。
地震や台風には恐ろしさが先にたって怒れない気がしますが、暑さには怒れそう(根拠はなんだ?笑)。あー暑い、暑い、なんでこんなに暑いんだ、なんとかしてくれぃ。はやく秋になってくれ、と怒ってみたけれど、効き目ありますかね?
今週の展示は、青龍ノ宴「いほとせの御伽噺 作品展」、3月に上演された演劇の舞台衣装と、舞台写真などの展示。煌びやかな衣装や写真は、華やかな舞台そのもの。舞台の雰囲気を再度味わえるという珍しい展示です。演劇、特に舞台衣装は間近にみられるので、興味のあるかたは必見です。20日まで。入場料500円
パリオリンピック
パリオリンピックが始まりました。オリンピック大好き、ましてや舞台はパリ。
知っている人はよく知っているのだけれど、私は無類のフランス好き(フランスかぶれともいう)、ギャラリーの「ジュイエ(Juillet)」という名前も、絶対フランス語の名前つけるという強い意思をもって?つけたものです。
フランスの中でもパリが好き、10回くらい行っているし、2か月くらい友達のアパルトマンに居候していたこともあります。
そんな私が、セーヌ川を舞台にした開会式をみて、感激しないわけがありません。
随分前に、セーヌ川のディナークルーズのバトームッシュに乗ったことがあります。薄暮から闇になる中でライトアップされたパリの街の美しさをいまだに鮮明に覚えています。あのセーヌで、あの美しいパリの街での開会式、そして、フランス人の感性、いいに決まってるじゃない、なんかずるいとさえ思ってしまいました。
おまけにパリの街を歩きつくしているので、この方向なら何があるとかわかってしまう。ルーブル美術館からカルーゼルの凱旋門、テュイルリー公園に向かう道も、頭の中でたどっていけてしまう、テュイルリー公園の中なら、内緒で気球の聖火もつくれるなぁなんて想像もできてしまいます。2倍も3倍も楽しめる開会式だったのは、パリならではです。
そして、時折聞こえるフランス語にも、心が落ち着かされます。(はしゃぎすぎw)
7月31日から2週間、ギャラリーは夏休みに入ります。さぁ2週間、オリンピックとパリを堪能するぞー。
今週の展示は、「好一対」二人展、彫刻、オブジェ、油絵などのインスタレーション。大胆でパワフルな作品たち、2人の作品が呼応して空間を作り出しています。酷暑の夏に負けないような展示です。是非お越しください、30日まで。
水引と竹と和紙とニャンドゥティ
昨日から始まっている「むすんで かさねて つながって」の搬入の時、水引のモビール作品をみて、"あれっ、何かみたことある"と感じました。
その作品はこれです。
そうだ、3年半ほど前のニャンドゥティの展示のときの作品と似ているのです。
ニャンドゥティとは南米パラグアイの刺繍糸を編んでつくるレース編みのことを言います。ニャンドゥティの技法は結びとかがり、こんなところも水引作品と共通点があります。材料は糸と和紙という違いはありますが、細く長いものを編んでいくのも同じです。
当時の展示写真をさがしてみると、タペストリーのように編んだり、アクセサリーをつくったり、仮面のようなものを天井から下げたりと、印象は全く違うものの、2つの展示に共通点が多いなぁと感じました。
当時の展示写真です。
日本的な水引、竹、和紙をつかった作品と、日本とは遠く離れたパラグアイのニャンドゥティに共通点があるのが、面白いと思います。そして伝統的なるものは、どの地のものであっても心惹かれるものなのですね。歴史があるって凄い!水引が竹が和紙が、そしてニャンドゥティがいつまでもアートとして残れば、こんなに素敵なことはないと思います。
今週の展示は、上述の「むすんで かさねて つながって」 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科の学生さんの2人展。水引、竹、和紙をつかった作品の展示。和の素材から洋を生み出す作品の面白さをお楽しみください。 繊細でとても素敵な展示です。少し変わったタイトルもみるとまさにと納得します。是非お越しください。23日まで。
「よっ友」
先月の美大生の展示の時、自らの展示に関連して詩集を出している方がいました。「etude」という題名の短歌仕立てのその詩集はなかなか興味深いものでした。
その中に「よっ友」という知らない言葉がでてきました。「よっ友」って何?「よっ、友~」かなと思いましたが、それでは意味が通りません。
そこで、知りたがりの私は早速ネットで調べてみました。どうやら、例えばキャンパスで久しぶりにあった人に「よっ、元気」とあいさつするだけの友人、いっしょに遊びにいくわけでも、積極的に話すわけでもない。いってみれば、通りすがりの友人のことを「よっ友」というらしいです。
なるほどね、三十一文字の中で表すには、もっとも適当で簡潔、言葉選びに感心してしまいました。
知らないことに出会うと、今も昔もたいてい調べてみます。今はネットがあるからすぐだけど、それがない以前の私でも、間違いなく調べているはずです。まずは広辞苑あたり、でも多分載っていないので「現代用語の基礎知識」を調べてみる。それでもだめなら、知っていそうな人に聞くかなぁ、そんな経路をたどると思います。ネット以前は大変だったけれど、答えにたどりついたときは今よりずっと嬉しかった気がします。
「よっ友」という言葉、若い人はみんな知っているのかな?少なくとも私世代の人は知らない人が多いのではないでしょうか? こういう言葉がちりばめられている詩集に出会えたことに感謝です。
今週の展示は、TAISUKE WADA Solo Exhibition2024 Special "SUMMER" Week 「Seize the Day」、和田泰右さんのオリジナルブランド「T-RyGHT」(ティーライト)の新作POPUP SHOPです。 写真やアクリル画の大作もある、めちゃおしゃれな空間に、是非お越しください。9日まで
マンションの解体
国立の新しいマンションが、来月引き渡しにもかかわらず、解体することになったというニュースがありました。このマンションは法令的には問題はなく、解体の理由が「景観を著しくそこねるため」だそうです。これには驚きました。
このマンションの面する通りは、「富士見通り」といって、富士山が遠くに見えるので、この名がつけられているようです。解体予定のマンションができたことによって、富士山が半分見えなくなるからということらしいのですが、なんだか釈然としません。計画段階で、富士山がみえなくなることはわかっていたはずだし、百歩譲って、わからなかったとしても、最上階まで建ちあがった時点で明白なはずです。
そもそも、購入した人はどうなる?当然返金されるだろうけれど、1か月後にせまった引き渡しならば、引っ越しの準備とかしていたはずです。
近隣の人たちだって、長いこと工事のストレスがあっただろうに、また解体工事のストレスに悩まされるわけです。そして、工事に使われた資材や労力、すべて無駄になります。このSDGsの時代になんてこった。私には直接は関係ないけれど、かなり腹がたちます。
もしかすると、「景観をそこねる」以外に、各ニュースにもでてこなかった、私たちのあずかり知らぬ理由があるのかもと疑いたくもなります。いずれにせよ、不愉快なニュースだなぁと思います。
今週の展示は、「金の卵」展、武蔵野美術大学、日本画科と空間演出デザイン科の学生さんの3人展です。日本画の岩絵の具が美しく、アクリルや油絵具とはまた違った味わいです。小スペースではミクストメディアのインスタレーション、寝っ転がってみると何かが見えるかもしれません。是非お越しください。18日まで。