管理人の独り言 le monologue

超歌舞伎をみてきました

「超歌舞伎2022」を観に行きました。
超歌舞伎とは2016年の幕張メッセの「ニコニコ超会議」の企画の1つとして上演された初音ミクと歌舞伎役者との舞台公演。観てみたいなぁと思ってはいたのですが、超会議に行くのはちょっと気おくれがするし、東京の劇場でやらないかなと思っていたら、この夏、新橋演舞場で開催すると知り、早速行ってきました。

超歌舞伎2022は、新作の「永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)」いわゆる蘇我入鹿討伐もので、正義の味方が悪者(入鹿)をやっつけるというお話ですが、そこに初音ミクというバーチャルをどう組み合わせるのかに、とても興味がありました。初音ミクの役どころは、蘇我入鹿に后として差し出すように言われる苧環姫。実は3年前に死んでいて、屏風にかかれた絵に心がよみがえったという設定になっていました。なるほど、現実に生きるものではないのね、さすが書き下ろしの新作、うまく扱っているなぁと感心しました。あとは、映像と組み合わせて、特に薄い透ける大スクリーンに映し出す映像と現実の芝居とうまく組み合わせて、見ごたえのあるお芝居で、楽しかったです。違う演目をやったら、また観に行きたいなと思いました。

私は知らなかったのですが、超歌舞伎といえば、ペンライトで応援らしく、多くの人が特製のペンライトを持っていました。色は14色、「~屋!」という大向こうの声が入った、コロナのこの時期らしい特製ペンライト。使い方がむずかしく、違う色や違う屋号の呼び声がかかってしまうのはご愛嬌。
エンディング(カーテンコール)は写真OKで、これは普段の歌舞伎とは違うものと考えたほうがいいのかもしれません。だがまてよ、かつて先代猿之助が考案したスーパー歌舞伎のときも、こんなことを思ったんじゃなかったか。でも今ではすっかりなじんでいるし、そのうち、超歌舞伎もなじんでくるのかも。新しいものというのはそういうことなのかもしれません。


美しさにふれる 美しさにふれる

今週の展示は「美しさにふれる」 藤本祐菜 x 渡邊陸斗 二人展。東京工芸大学写真学科の学生さんの写真展。展示のしかたも工夫された、スタイリッシュで美しい展示です。是非お越しください。30日まで。