管理人の独り言 le monologue

卒業写真

東京はこの暖かさで、桜が観測史上最もはやい開花、もうすぐ満開になります。
桜で思い出すのが卒業式、今年もそんな季節になりました。

少し前の天声人語にユーミンの「卒業写真」の歌詞「人ごみに流されて、変わっていく私を、あなたはときどき遠くで叱って」の「あなた」は、昔は、あこがれていた異性だと思っていたけれど、そうではなくて「18歳の自分」をさしているのではないか?という記述がありました。
なるほど「卒業写真のあの人」と「あなた」は一致しないのかも。私も「ずっとあこがれていたあの人、それを口にだすこともなくそのまま卒業していく、淡くて少し切ない思い出。あの人イコールあなた」ととらえていましたが、そうなると、上記の歌詞になんとなく違和感を感じていました。「18歳の自分」と考えたほうがしっくりするような気がします。

つい最近みたテレビ番組では、40代~60代の最も印象に残った卒業ソングは「卒業写真」と言っていました。卒業からはるかに年月がたってしまった人たちにとって、今考えるとこんな意味かもなぁとふりかえることができるところに、この歌のすごさがあるのかもしれないなぁと思いました。

今年もこの時期に数多の卒業式があります。今年の中学、高校の卒業生はコロナ禍で3年間マスク生活、それはそれであの頃こうだったよねと思い出せる卒業式かもしれません。とにもかくにも卒業おめでとうございます。


私の瞬間 私の瞬間

今週の展示は「私の瞬間」、フィルムカメラサークル【mimomento】による30人のグループ展、壁いっぱいの写真に圧倒されます。フィルムならではの柔らかい写真たちを是非ご覧ください。21日(火)まで。