管理人の独り言 le monologue

あなたは誰? 

昨日の朝日新聞に興味深い記事が載っていました。それは、マンションの修繕会合に住民になりすました2人が参加していたというもの。

えっ何でそんなことを?と思ったら、大規模修繕工事の施工会社の従業員だそうで、9か月にわたって会合に参加して、マンションの大規模修繕工事を、自社に誘導しようとしたということだそうです。なるほどねぇ、大きなマンションになれば、住民の人の顔もよく知らないことが多いし、大きくなればなるほど発注の金額も大きくなります。修繕委員会の住民の人たちは、建築の素人で、工事に詳しい人なんてほぼいない。そんなときに詳しい人がいれば、この人にまかせて交渉してもらおうという流れになるのは当然のことかもしれません。

で、どうやって住民になりすましたかといえば、「覆面調査アルバイト」というチラシをポストにいれて、問い合わせてきた人に、名前を使って代理として出席することを了承してもらったというのです。面と向かって頼めば、断られるけれど、バイトのチラシをいれて、それに連絡してきた人をあたれば、了承してくれる可能性は高いです。バイトですから、適当なお金を渡せば、良心の呵責もあまりないのかもしれません。うーん、筋書がうまくできていて、まるで小説かドラマのようです。

けっきょくのところ、住民の一人に「あなたは誰ですか?」と指摘されて、身分証明書をとりにいくふりをして、逃げ出して、捕まって逮捕された。そして、その様子が動画に残されている。とますますドラマみたいです。

こんなこと実際におこるんですねぇ。会社ぐるみか個人の成績のためかわからないけれど、もしかしたら、知らないだけでこういうことって横行しているんでしょうか?
マンションの大規模修繕って、かなりの人に身近な問題でありながら、よく知らない、まかせっきりというのが実情ではないかと思います。本当にぼーっと生きてちゃいけない世の中ですねぇ。


広瀬仁美個展 広瀬仁美個展

今週の展示は「広瀬仁美個展」です。広瀬さんの展示は当ギャラリーでは4回目、おもに月や花をテーマにしたイラストは、優しく、そして哀しく、さらに力強さも感じます。心にしみるイラストをゆっくりとご覧ください。3日間だけの展示なので明日(29日)まで。