「断面展」
4月になりました。今日は新年度の始まりの日、イースター、エイプリールフール、そして関東は桜が見頃と盛りだくさんの日です。ジュイエトップ画も桜にしてみました。
さて、現在、ギャルリー・ジュイエでは多摩美統合デザイン学科2年生のグループ展「断面展」が開催中です。「断面」をテーマにそれぞれがいろいろな方法で表現しています。作者が試行錯誤して、「断面」の表現にたどりついたというのがみてとれて、美大生らしく若々しく、かつ見ごたえのある展示になっています。
その中で私が一番好きなのが、東千鶴さんの「断面からの想像」という作品。
夏目漱石「こころ」太宰治「走れメロス」芥川龍之介「羅生門」、それぞれの小説を端的に表す一文「恋は罪悪」「私は信頼されている」「雨やみをまっていた」を切り取って、そのイメージを絵画化するというもの。絵画は4枚ずつ12枚、今回の展示のメンバー6名が2枚ずつ描いています。 3つの文庫本には、既製品ではあるけれど、イメージのブックカバーがかけられ、まるで絵画のように作品の一部として存在しています。 文学と芸術、両方の欲求を満足させるようなこの作品は、とても私好みです。中・高校生の頃に読んだこれらの小説、もう一度読んでみたくなりました。 東さんの作品ながら、6人で絵を描いているところが、「断面展」を象徴しているようでもあり、6人のチームワークのよさをも感じます。
「断面展」は4月3日まで。素敵な展示ですので、是非お越しください。 もし、上記「断面からの想像」がいいなと思った方、トイレにちょっとしたおまけがあります。トイレを覗くのもお忘れなく。
迷惑メール
最近の迷惑メールのまぎらわしさがすごい。Amazonのアカウントがブロックされているとか、楽天カードの利用明細のお知らせがきたりとか…どちらも、通販用につかっているアドレスにきたのではないし、楽天カードも使っていないので、簡単に迷惑メールと判断できたのですが、2、3日前にきた迷惑メールがつくりこんであってちょっとすごかった。
それは、「【楽天市場】注文内容ご確認(自動配信メール)」という件名で、差出人も「order@rakuten.co.jp」となっていました。「●●●●オンラインショップ 」から車用のオーディオキットを購入したというお知らせ。もちろんそんなもの購入した覚えはないけれど、「こちらの注文に覚えのない場合は、ショップか楽天市場に連絡してください。」云々のことが書いてあり、そこにリンクがはってあります。これってついリンクを踏みたくなりませんか?
楽天では、時々買い物をするし、そのときにくる確認メールと見た目そっくりです。思わず「えっ、こんなの買ってない」と思ってしまいました。よくよくみれば、メールに数多はってあるリンクがすべて同じであやしい。購入者の名前も入っていないってことで気づきましたが、これって知らずにリンク踏んじゃう人って少なくないんじゃないかという気がしました。
そして、この「●●●●オンラインショップ」は楽天の中に実際に存在しています。なりすまされたショップこそ気の毒としかいいようがありません。 ウィルス検知ソフトでもひっかからなかったし、一応、報告もかねて、楽天に問い合わせしてみました。やはり、迷惑メールで、その日に多くの問い合わせがあったそうです。
今は、もうWEB上のあちこちで注意喚起してあるし、その後にきた同内容のメールにはウィルス検知ソフトでも警告してくるので、だまされることないと思います。でも、次はどんな新手のメールがくるのか、そのときに私はきちんと判断できるのかひやひやします。身におぼえのないメールは注意しなければと思う今日この頃です。
今週の展示は「岡村華子リトグラフ展」です。春のそよ風のような優しい雰囲気の展示です。春風にさそわれて、足をお運びください。27日まで。
溶ける家ーレアンドロ・エルリッヒ
1か月くらい前に森美術館で開催中の「レアンドロ・エルリッヒ展」に行ってきました。
レアンドロ・エルリッヒは、金沢の21世紀美術館「スイミングプール」で有名ですが、今回の一連の作品も目の錯覚を利用しています。サブタイトルの「見ることのリアル」そのままの世界は、何故こうなる?という疑問から、ふいにそうかと気づかされる面白さに満ち溢れていました。とても楽しく、体験型の展示が好きな方にはお勧めの展覧会です。
しかし、不思議なことに一か月たった今、一番思い出すのは、写真だけの紹介だった「溶ける家」。これは、パリ10区に忽然と現れた作品というよりは、建築物。溶けだしそうな家の形をした巨大モニュメント?というようなものらしいです。
フランス語のタイトルは「Maison Font」(溶ける家)これはほぼ同じ発音の「Mes enfants」(私の子供たち)とかけていて(「メザンファン」と読みます)、作品と人類の無常を表している。というようなことが紹介してあったように記憶しています。
パリは古いものを大切にすると同時に新しいものも受け入れる都市です。街に芸術作品が忽然と現れるところが、いかにもパリらしい。言葉の遊びっぽいところもフランス語らしい。フランスかぶれの私の心に残ったのも当然なのかもしれません。もしもう一度パリに行くことがあったら、「溶ける家」を見てみたいものです。
今週の展示は「東京国際大学写真部 冬の学外展」です。若き感性を感じに是非お越しください。13日まで。
「イナバウアーの白うさぎ」と「大猫行列」
先日、国立新美術館でやっている五美大展に行ってきました。五美大展とは、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、造形大学、日本大学芸術学部の私立の美術系大学の卒業制作展です。
1階が女子美と武蔵美、2階が多摩美、造形、日芸となっていました。作品数が多いし、いろんなパワーがぶつかりあっている展示なので、全部見るのはすごく疲れます。今年は多摩美に知っている学生さんが多いので、2階をしっかりみて、1階はさっと流すという計画をたてて鑑賞。2階を観終わって、さあ、1階はさらっとみて帰ろうと思っていましたが、女子美の立体アートのところで足が止まってしまいました。あれもこれもすごく楽しい。さっと観るつもりが、じっくりと鑑賞することになってしまいました。
その中で、特に気に入ったのは、玉田真理さんの「イナバウアーの白うさぎ」と杉山愛莉さんの「大猫行列」。
「イナバウアーの白うさぎ」は「因幡の白うさぎ」をもじったものだと思いますが、サメの力強さと、それにも負けないようなイナバウアーをしたうさぎが楽しくて、これなら、サメに皮をはがれずに戦えるような気がします。蒲の穂をもっているのも、「私にはこれがあるもんね」と言っているようで、面白かったです。発想の面白さと造形のうまさにほれぼれしました。
圧巻だったのが「大猫行列」。これは50匹ほどの実際の猫と同じくらいの大きさの猫が大名行列をしている作品。それぞれの表情がみな違っていて、その愛らしさはもちろんのこと、よく見ると、かごにネズミが乗っていたり、ネコ型のかごをもっていたり、猫の頭にネズミが乗っていたり…。列のうしろのほうはなんか緩い感じだし。(他はみな二足で立っているのに、)最後尾の猫にいたっては、四足歩行をしています。ちょっとアイロニーをも感じたりもして、これって浮世絵師の誰かがこんなの描いてそうだよなー(猫は浮世絵によく登場します)と思いました。猫好きの国芳や芳年を江戸時代からつれてきて、みせたら大喜びしたんじゃなかろうかと想像が膨らみます。浮世絵の3D風俗画のようで、本当に面白かったです。
五美大展にはいろいろな問題もあるようですが、学生さんが本当に創りたいものを自由に創っているパワーを肌で感じられるし、なにより都心で一挙にみれるのはありがたい。やはりずっと続けてほしいものだと思います。
五美大展は4日までやっています。興味のあるかたは六本木まで足を運ばれたらいかがでしょうか?
さて、今週の展示は「しらいちゃん展」。写真家の飯田エリカさん撮影の、アイドルしらいちゃんの写真展です。可愛くて美しく、また危うい、魅力的な写真展です。3日間だけの開催です。是非お越しください。4日まで。(入場料:500円)
「もっと向こう、あるいはもっと手前」
はやいもので2月ももう半ばです。去年は1月のうちに花をつけていたしだれ梅も、やっとちらほらと花をつけ始め、今年の寒さを感じます。
2月に入ってTOPの絵を、多摩美術大学の小矢田美里さんの絵に変えています。この絵は昨年11月の「1+1+」の時に展示されていたものです。大きなキャンパスにビニールを張って、油絵具でかかれた作品で、照明をあてた透明なキャンパスの後ろに浮かび上がる影をも美しい素敵な作品でした。作品タイトルは「もっと向こう、あるいはもっと手前」、チェコのソコルを描いた作品でした。ソコルというのは、チェコの民族的体育運動のことであり、その根底には「身体能力の強化と民族意識の高揚による民族解放」があるらしいです。
目新しい技法と、まったく知らないテーマは、作品の魅力をさらにましているように感じ、今回、小矢田さんの許可をいただきトップ画に使わせていただきました。袖のない体操着はこれからやってくる春を感じさせるような気がします。
春はもうすぐ、そういえば今日はすこし暖かい。
今週の展示は「Nagai Seminar 7th Exhibition」。東京造形大学長井ゼミの3人によるタイポグラフィの展示です。文字ばかりの展示ですが、どこか絵画的で興味深い展示です。文字をデザインした型染のランプ(写真右)も美しい。ユニークな展示に是非。13日までです。
iphoneを新しくしました
3年半使ったiphone5cが電池切れがはやくなり、限界を感じiphone8に買い換えました。
携帯を買い替えるときは、いつも一応調べてみます。今まで使っていたものがそのまま使えるのかとか、価格とか…。iphoneだとicloudにバックアップがとれるので、スムーズに新しい機種に移行するならやはりiphoneの上位機種か。価格は高いけど、仕事でも使っているししかたないかなと決めて、いざd●●omoショップへ。 ここまで調べて決めるのも、けっこう時間がかかっています。
d●●omoショップへ行っても、あまりすんなりとはいきません。携帯を持ち始めてから20年、もう7、8台目なのですが、変えるたびに確認事項が多くなって時間がかかります。おまけにandoroidが押しなのか、iphoneだとショップの人の対応がやや冷たく感じます。何かといえば、「それはアップルに聞いてください」と言われるし、Lineのアカウントの引き継ぎ方が不安だったので、それをきいても、「それは、Lineの問題なので」と言われてしまいます。まぁその通りなので気持ちはわかるんだけどね。でも私はずーとd●●omoなんだから、もう少し親切にしてくれてもいいじゃんという気もしてきてしまいます。
かくして、家に持って帰ってicloudから引き継ぎ、Lineアカウントも過去データが消えることなくうまくいきました。ただひとつできなくてサポートに電話で聞いたのが、キャリアのメールの設定。これってd●●omoの問題だよねー。とちょっともやもやします。
新しいスマホは電池切れの心配もなくなり、さくさく動くし、カメラは綺麗だし快適です。でもここに至るまでが毎回苦労します。こんなの私だけなんだろうか?
今週の展示は「Media/Woman」。女子美術大学大学院 中国からの留学生3人のイラスト・写真・アニメーションの展示です。3人の感性を感じてください。30日まで。
OK Google!
クリスマスプレゼントに頂いたGoogle Home Miniを、年が明けてからやっと設定しました。
テレビのCMなどではよく見ますが、Google Homeをはじめとするスマートスピーカーっていったいどういう仕組みになっているんだろうと気になっていました。さりとて自分で買う気にはならなったので、こういうクリスマスプレゼントは気が利いていて、嬉しかったです。
けっきょくのところ、スマートフォンにアプリを入れてbluetoothで遠隔操作をするデバイスなんだということや、いちいち「OK Google」と言ってから話しかけるのは、他の言葉を拾わないためなど、設定してみてやっと理屈がわかりました。これだけでも私の好奇心を満足するものでした。
よくスマホをどこに置いたか忘れてしまうので、「OK Google、スマートフォンならして」というのをやってみたかったのですが、Androidだけでiphoneはダメらしい。また、声の似ている姉の声でも認識してしまうのはご愛敬ですが、スマートフォンの進歩ってすごいんだなぁと改めて感じました。
1週間ほど前から、アラームを設定して、Google Home Miniで起こされるのが日課となっています。うまくつかえばけっこう役にたつのかもね。
今週の展示は、「~第1幕 "見上げれば煌めき"~ ALIGHT展示即売会」です。ギャラリー内はたくさんの素敵お洋服が煌めいています。是非お越しください。明日(15日)までです。